リアルお産日記 ラスト
Posted: 2012.04.27 by sakuya in 未分類
助産院について、急に陣痛が陣痛らしくなってきた感じがした。すでに出産を終えた家族がこれから御祝いディナーをするとの事で、普段は待合になっている場所が、ディナースペースになっていて、私達は玄関で立ち往生になった。
私の陣痛が急にきたから、周りも慌ただしく進行していく感じだった
少しの間、座って待っていたら、スタッフの人が、部屋を案内してくれた。
陣痛のおさまっている間に階段を上がると、部屋がある
4つあるうちのひとつは、使用中だったので、プーさんの部屋か、ミニーちゃんの部屋か、キティちゃんの部屋か選べたので、ピンクのキティちゃんの部屋に決定☆
陣痛が1分間隔なのに、歩いて部屋を選ぶ余裕な妊婦…(笑)
部屋に入ったらパジャマに着替えてすぐに診察に先生が来てくれた。
午後8時30分
「後もう少しじゃなぁ…
お灸とフットバスして進めようね」
と言ってさんいんこうのツボを新しいお灸に張り替えてくれてフットバスの準備をしてくれた。
1分おきにくる激しい痛みに、呼吸法でなんとか耐えながら、
「後どれくらいの時間がかかるのだろう…?」
2時間?3時間??4時間???
フットバスで先生自らが両足を丁寧にマッサージしてくれて、めちゃめちゃ気持ちいい……
痛んだけど、気持ちいい…
先生は、まだかかると思ったのか、ロデオマシーンに乗るように指示して、部屋を去ってしまった。
〔姉と甥と姪が到着〕
しかしその直後から、急にかなり激しい痛みになってきて、少しの余裕もなくなってきた。
なんとも表現しがたい内側からくる陣痛の痛み…
周りは姉達が騒がしく応援してくれているが、うっすらとその声を聞きながら、意識を赤ちゃんに集中させて、少しでも楽になるようにと呼吸法をちゃんとやる
赤ちゃんに酸素を…
赤ちゃんに酸素を…
段々下半身に力が入ってきて、やりようのない痛みに声が出てしまう。
無駄に体力を使いたくないから、ずっと冷静に呼吸法だけしていたのに、ついに我慢出来なくなってきた。
もう間近なの?
「先生を呼びます」
というスタッフさんの言葉に、嗚呼もうすぐなんだと思った。
もうすぐこの痛みも終わる…
先生が来て、一気に安心感に包まれた。
どうしたらいいかわからなかったけど、先生がいるっていうだけで(かなり信頼しているから)全てを解放出来た。
「頭が見えてきたよ!」と先生
みんなが声を揃えて
フーーー、ウン
と呼吸法を誘導してくれる
よし、今だ!いきもう思い切り!
う゛~~ん゛
あ゛~~~~!!!!!
ズルン!と一気に重く生暖かいものが流れ出てきた。同時にお腹が凹む感覚もわかった。
出てきた…
私の赤ちゃん…
嗚呼、ちっちゃい…
可愛い…可愛い…可愛い!!
私以上に頑張って出てきた赤ちゃん…
ありがとう…
ありがとうっ!!!
しかし…
やっぱり、長女と同じ顔をして出てきたな(笑)
そこの産院は、カンガルーケアなのですぐにお腹の上にのせてくれた。
今まで「中」にいたのに…「外」に出てきた赤ちゃん…
中で感じる重さと、外で感じる重さは、いろんな意味で、またずいぶんと違う。
何度経験しても、なんとも不思議な感覚だ。
21時40分
終わってみれば、かなりのスピード安産だった。
私の信頼するゴッドハンド先生と、一生懸命さすって励ましてくれたスタッフさんと、総勢7名の応援団の強力なサポートのおかげだな…
10ヶ月という、私の人生最後の長いマタニティライフは終わり、なんだか寂しい気持ちもした…
女でしか味わえない、
『出産』
3度目の素晴らしい体験をさせてもらった…
さぁ、これから……だ。